フィールド日記

ミヤマツチトリモチ
ツチトリモチ科
Balanophora nipponica
2020年8月16日
東京都練馬区にて更新









標高1000m前後の落葉樹林に生える多年草。
カエデ類やイヌシデなどに寄生し葉緑素を持たない。
雌雄異株だがミヤマツチトリモチは雌株ばかりで雄株は確認されていない。

上から3つ目の写真の左下は寄生木コブで
寄主の根との接合部が肥大して木化したもの(寄生木コブ)。

花期は7月下旬から8月中旬。
本州(秋田県、岩手県以南)〜九州に分布する。

      ・ ・ ・





本種は雌株ばかりで雄株は確認されていないようだが
撮影中よくアリの仲間が来ていた。
同じ仲間のキイレツチトリモチは雌雄同株で
花穂の表面にポツポツとついた模様のようなものが雄花で
そこによく蟻が訪れるようだが
本種に来るアリたちの目的は
花粉を運ぶわけではないとしたら(ボクは)よくわからない。

8月11日に奥多摩山中(東京都檜原村)にて撮影。

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